金烏玉兎 木火土金水

陰陽五行思想についての学びを記録をするブログです。

【東洋史観】時代の流れ

いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。

東洋史観では、時代の流れにも五行(木火土金水)が循環していると観ることができます。

たとえば、日本における時代の流れは日本国憲法施行年を起点として10年区切りで時代が巡ると観ます。

雑ですがざっくり年表を作ってみたのですが、確かに戦後の動乱期から先進国に追いつけ追い越せで技術を学んだ学習期、その後の経済成長期、そして総中流社会と言われた庶民台頭期、そして学歴主義が蔓延し既得権者による支配が進んだ権力期、そして不良債権問題やそれに絡む政治腐敗が露呈した動乱期、そして働き方改革やLGBT など多様なあり方の理解が進んだ学習期‥そして経済確立期に入っている今。各時代、後半は次の時代の気配が漂っているのも分かります。

こうして見ると、驚くほどその時代の本質を表していることにびっくりします。先日、算命学の占術の一つである六十花甲子によると、今年から陽の30年に向かうということを書きましたが、それと合わせると、少なくともこれからの10年は経済発展が期待できるのでは?という気分になります。

ちなみに、前回の経済確立期は陽性で支配していたのは車騎星、今回は陰性なので石門星が支配します。なので、前回のようなガツガツ型ではなく穏やかな調整型、ゆるやかにしっかりとした経済確立期になるのかもしれません。‥が、国の運勢は憲法の施行を起点とするため、大幅な改正があった場合は再び動乱期からのスタートになります‥そう考えると、憲法改正は今しばらく待って欲しいなぁと思います。

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【東洋占術】九星気学と四柱推命

いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。

さて、同じ東洋思想を起源とする占いに、九星気学四柱推命があります。ちなみに、算命学の何十とある占法のうちの2つを利用して占うのが四柱推命

この2つ、人の性質も運勢もまったく異なる結果が出るので、どちらが正しいのか?ということについて考えていました。とはいえ、実はその後いろいろと検証する中でどちらも当てはまっていることの方が多く、どちらも間違いではないということはよくわかったので、どう違うのかを考えていたという方が正確です。

で、現時点での私の考えは、九星気学は、この世における現実世界(人と人との関係の世界)における性質であったり雰囲気であったりを示すもの、四柱推命は本質的な人の生まれ持つ才能や性質を示すものではないか、ということ。

九星気学は人への印象や人からの印象、通常の生活において調和的か否かということを観るのに優れていて、四柱推命はその人本人がどのような役割や才能、宿命を負っているのか、世界においてどう在るべきか、どう進むべきかを観るのに優れている気がします。

運勢的なところでは、九星気学は時代の流れや環境(方位や住環境など)を観るのに適し、四柱推命(というより算命学)は時代の持つ意味とその過ごし方を示している印象。

このあたりは、九星気学が九星の配置という空間を元にしていることと、四柱推命が生まれた時間という一点から天に臨んで観ているので、そう思ったというのもあります。

私の考えでは、社会・世界における自分の性質や特徴、自分が心地よく在るための指針は九星気学に求め、自分の本質的な人生やその才能、目指すべき在り方は算命学に求めるのが良いのではないか、と考えています。言い換えれば、算命学による地図と九星気学によるコンパスを持って生きると良いのではないか、と感じています。

【算命学】宿命冲殺

いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。

さて、算命学を学んでいると、自分の性質や経験してきたことをピタリと言い当てられたりすることも多く、その良し悪しはともかく、「なるほど、星回りだったのね」と納得したりします。

私は、算命学でいうところの「特殊なもの」がいろいろあるのですが、その一つに宿命冲殺があり、社会とか現実とか家系という「枠」がないそう。よく向かえば「人並外れた偉人」になり、悪く向かえば「変人」にもなるそう。例えば、松下幸之助(偉人)さんや小泉純一郎(変人と言われてましたね)は宿命冲殺を持つ人です。(すごそうですが、その宿命冲殺を持つ人は2割弱いるらしいので割と普通です)

宿命冲殺を持つ人は、感覚や価値観が現実から乖離しているので、「変わっている」とか「人とちょっと違う」とか言われるわけですが、そこで自分を抑制して「現実に合わせる」とか「普通っぽくする」とか「一般的な生き方をする」ということをしようとすると、運を生かせず衰退に向かいます。(算命学では本来持つ性質を生かして初めて運が開けるとされているので、宿命冲殺に限らないですが)

変わってることや特殊な点、普通と違う在り方や考え方を、個性や専門性として発現させ、それを披露・体現することで運が開けるとされています。

ちなみに、宿命冲殺は現実と接点が希薄なので、形而上的世界へ興味や生き方が向かいます。(このあたりは、自分自身を振り返ってもその通り当てはまっていてびっくりです)現実的なことにはあまり興味がないので、人を束ねるとか大きな組織を作るとかいうことには向かわず、無理をしてその役を担うとつらいことになるよう。

ちなみに、私の持つ宿命冲殺は陽転すると、自分が不思議に思ったことを探究しその道の専門家や学者としての一派を起こすような人物となり、陰転すると、人生を夢想して実現性のないことにエネルギーを注ぐ、嘘をついているのではなくとも実現には至らないので信用のない人物となるそうです。(こちらのブログより http://gamp.ameblo.jp/from-endy/entry-12239050986.html

こう書かれると、なるほど、きちんと専門家になるべく学びを深めよう、という気持ちになりますし、実際自分の思いとそうかけ離れてもいないので、前向きに受け入れようという気持ちにもなります。

ちなみに、宿命冲殺を持っていると、人生はけっこうハードです。が、ハードだからこそ、それを克服できればより大きな道が開けます。それにあたって、こうして一つの指針に出会うことで、自分の進む道、気をつけるべき点を知ることができる。その意味で、算命学を学び始めてよかったと思います。

【算命学】高価な知識

いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。

さて、ここ3週間ほど、算命学の「基本のき」的な占術で何人かの方の命式や宿命図などを拝見させていただきつつ、生まれた時間(年月日時)から読み解けることの多さにびっくりしています。‥と言っても、まぁ率直にいって今私が拝見しているところは雑誌の巻末にある十二星座占いくらいの浅いところなので、ドンピシャというレベルでは全くないのですが、もっときちんと学んだら、より精緻に正確なところが分かるのだろうという静かな確信があります。

‥ということで、専門書を調べていたら、「算命学大系」という算命学の百科事典のような全集は70万円くらいすることが分かりました‥高い(*_*)!

とはいえ、最近東洋思想系の本を買うようになって気づいたのですが、貴重な知識が記された本はとにかく高い。1万円とか安いくらいで、普通に10万円くらいします‥。算命学もいわゆる「秘技」と言われるものまで習得しようとすると数百万円かかるといいますし、諸葛孔明も使っていたという東洋の叡智の結晶‥そう考えると70万円の全集もむしろ安いのでは?と感覚がマヒしてくるから不思議です。

ちなみに、写真の本はAmazonで5000円くらいで買いました‥どうしても複数の五行説を知りたくて買ったのですが、現在はAmazonで4000円くらい、と言いつつ、調べてみたら発売元の高尾学館でもまだ売っていて、そこでなら2000円くらいの定価で買えます。Amazon楽天の二択だとぼったくり価格もあるので注意が必要。以来、発売元で売ってないか?Kindle青空文庫化されてないか?というチェックをすることにしています。(驚いたことに、青空文庫化されていて無料で読めるものもあります!)

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【易占】64卦を覚える その2

いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。

引き続き、64卦の暗記に取り組んでいます。書き出しながら感じたのは、各卦の3文字の漢字だけでなく、6本の爻も一緒に書いた方が良いです。爻の一本一本に個性があり、語りかけてきてくれるので覚えやすいです。これは、爻の位置構成を覚えていても、爻を6本引いていくことで、それぞれの爻が語るのを聴くために、書くといいんじゃないかと思います。

ちなみに、易占は筮竹という道具で一爻ずつその陰陽を出していくのですが、簡易版としてサイコロもあります。八面体のサイコロは八卦を示し、2つ合わせて六十四卦を出せます。さらに六面体のサイコロで爻の位置を表します。正式な占い方ではないですが、ちょっとしたことを観るのにはちょうど良いです。

もともとは、サイコロで出た卦を暗唱できるかのチェック用に使うつもりだったのですが、案外というかかなり的を射た内容が示されたりもするので、細かいことで日々占ってます(^ ^)

算命学の勉強なども始めているなかで、「よっぽど占いが好きなのね!」と思われそうですが、易にせよ算命学にせよ、壮大な歴史を経て今に遺る深遠な思想哲学であり、軽々な「当たるも八卦当たらぬも八卦」的な占いとは一線を画すもの、と思って私は学んでいます。

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【周易】64卦を覚える

いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。

先日、周易がすべての基本、ということを書きましたが、そのさらに基本の64卦を覚える、ということに取り組んでいます。

八卦は覚えていて、あとは組み合わせなので各爻の位置や順番は空でも言えるのですが、例えば「風雷益」の「益」にあたる部分を全部覚えられていないので、ブツブツと念仏のように唱えながら覚えているところ。

女性の易研究家であられる竹村亜希子さんが、64卦の番号もろとも最初からでも最後からでも途中からでもスラスラ言えてかけるようになることが、早く確実に役立つ易を習得する出発点とおっしゃっているのを拝見したので、真面目に取り組んでいます。数ヶ月で暗記できるという暗記法をネットで見つけられてラッキーでした。

長い人生の中で、何を習得し、何を目指すのか、ということを意識することはとても大事なことだと感じる最近。それは人それぞれ異なるものだと思いますが、周易を修めることは世の流れ、事の栄枯盛衰の流れを見極める上で何より優先すべきことと感じています。

目の前の卑近なことから一歩退くことによって、失われる愉しみもあるのだろうと思いますが、そのあたりは、自分がどの視点で世の中を眺めたいかということとの比較において選択することなんだと思います。

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【易占】高島嘉右衛門

いつも陰陽五行思想を学ばせて頂き、ありがとうございます。

人に勧められて、易聖 高島嘉右衛門の生涯を描いた『「横浜」をつくった男』を読みました。横浜の歴史は浅く(江戸時代安政期から)、あまり興味を持ったこともないのですが、日本において「易聖」とまで言われた易の第一人者がその街を作り名を残した(高島町、嘉右衛門町という名の町のうち、高島町は今も残っています)と知って俄然興味がわいたのでした。

ちなみに、高島嘉右衛門は易占の達人ですが、その生涯を読んでみて思ったのは、「周易はすべての基本、3度は易経講話を読んで、卦は暗唱せねば」ということ。周易を覚えるだけで易占が出来るわけではないですが、易占の前にそもそも周易という「森羅万象の流れの絶対法則」があり、それを理解認識した上ではじめて易占による“読み”が可能になるという意味では、周易がすべての基本ということがここでも示されていると感じた次第。“ここでも”というのは、陰陽五行における一番根本が周易で、算命学にせよ九星気学にせよすべてその派生なので、周易の徹底理解は避けて通れない‥改めてそのことを胸に刻んだのでした。

ちなみに、我田引水ながら、様々に縁を感じる地名が登場していたことに驚きました。生涯を簡記すると、京橋に生まれ、南部藩(現在の青森〜岩手)で若年期の苦労をし、肥前鍋島藩(現在の佐賀県)に仕えたとこから道を開き、伝馬町、佃島で囚獄生活を送り、その後、横浜に本拠を構え、新橋汐留から横浜の電車を通した波乱万丈の人なのですが、横浜を除くすべての場所に私は縁があります。

自分の学びの道において、こうした偶然は道先案内人のようにその先を照らしてくれるように感じられます。横浜にも、先々縁ができるのかも‥。

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