金烏玉兎 木火土金水

陰陽五行思想についての学びを記録をするブログです。

【陰陽五行】螺旋型に進化していく。

いつも陰陽五行を学ばせていただき、ありがとうございます。

「陰陽が繰り返すって同じことが繰り返されるの?」

ということを聞かれたのでここに書いておきます。(個人的な見解、それも初学者の、なので正しいかどうかはわかりません。)

雑な絵で恐縮ですが、「螺旋型進化」は、何もしないと同じことが繰り返されます。例えば、昔の農家などは、ほほ同じ大きさの螺旋が続き、同じことが繰り返されていたと思います。それが青い線の螺旋です。

一方で、例えば志のある貴族とか、野心のある武士で、適切なアプローチをした人たちというのは、螺旋の円がどんどん小さく中心に向かっていくように、同じ要素の出来事でありながらその質がどんどん本質に近づいていたのではないかと思います。こちらが赤い方のらせんです。

ちなみに、青い線の螺旋の周りのピンクの小さな螺旋は日々の生活における螺旋です。

小さな螺旋にも、書いていませんがそれを取り巻く螺旋があり、いわゆるフラクタルになっています。

 

中庸というのは、螺旋を描きつつ中心に向かって螺旋の円が小さくなっていくために必要な要素です。言い換えると、進化に必要な要素、とも言えます。

中庸と言うと、「公平」とか「平等」とか「モノゴトの中間」などと同義のように勘違いされたりしますが、決してそのようなものではなく、全体観において偏りがないもの。

易経講話』において公田連太郎先生は、「易の中は活溌に活動し変化して一刻も停止していない中なのである。」とおっしゃられています。

ちなみに、易経においては多くの場合、登場人物(爻)に身分があり、身分不相応であることは中ではないものとして厳に戒められています。このあたりを見ると、いわゆる全体主義的平等のような「中」ではないことが明確な気がします。

もう少し踏み込んで言うなら、志の正しくないところからやんわりと、それでいて厳然と離れていく、より志の正しいところに力強く寄っていくことが螺旋の輪を小さくしていくための秘訣であって、「現状維持」に甘んじる限り、螺旋は同じところをグルグルと回るのかな、ということなのだと思います。

 

自分を振り返ってみるに、同じ出来事が6回続いて7回目、今継続中(1回目のスタートは多分、社会人になったばかりの頃)という「出来事」があります。これを超えてより中心近くの螺旋に向かうために必要なことは何か?というのも、東洋思想を学び始めた理由の1つだったりします。

f:id:gold_apple:20170504210230j:image