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陰陽五行思想についての学びを記録をするブログです。

【陰陽】陰陽の調和が不可欠な理由

いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。

陰陽五行においては「調和」が重視されます。調和して平衡を保つのが良いという考え方。‥と、「平衡を保つのが良い」などと書きましたが、本当のことを言えば、「平衡を保たねばならない」、実際には「平衡を保たずにはいられない」、「強制的に平衡する仕組みになっている」と言うのが正しい気がします。

陰陽五行すべてのバランスを語るのは複雑すぎるので、シンプルなところで陰陽だけを取り出して言えば、陰の要素と陽の要素がバランスし、きちんとバランスすること=「中」であり、螺旋は中心に向かいます。陰陽いずれかに寄っていると螺旋は外側に向かいます。

螺旋が外側に向かうと中心(本質)から逸れていき、内側に向かうと中心(本質)に近づきます。中心(本質)には様々な意味がありますが、現世利益や心願成就ということも含まれます。つまり、バランスしない限り、実質的な意味で前に進むことができない、ということ。その意味で、「強制的に平衡する」と言うことができます。

陰陽をバランスするということを考えるときに、対になる性質をもってバランスさせるほうが分かりやすいですが(男と女、昼と夜、動物と植物のように)、必ずしも対でバランスする必要はなく、男と夜、昼と植物、のように違う性質をもって陰陽をバランスしてもよいです。この場合は対でバランスさせるよりも少し複雑ですが。あるいは、「複数の陰」と「大きな陽」をバランスさせる、というのもアリです。小さな妥協を繰り返して大きな成果を得る、というような話はまさにその例。

日常的な生活において、様々に抵抗感を抱くこともありますが、その1つ1つに対抗するのは陽、受容するのは陰、小さな受容を繰り返すことで、在りたい自分を示す(大きな陽)ことが可能になる、という考え方もあります。

いちいち陰陽なんて考えていられない、バランスなんて意識していられない、というのも日々の生活に追われる中ではもっともではあるものの、バランスしなければ本質的な意味で前に進めないのであれば、優先すべきは日々の雑事などではなく陰陽のバランスをとることなのかも、と、そんなことを考えました。

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