【所感】東洋思想を学ぶ意味
いつも陰陽五行思想を学ばせていただき、ありがとうございます。
産業革命に端を発する西洋的物質文化の発展によって、東洋的精神文化が軽視されはじめて久しいですが、物質文化の未発達の時代においては人は精神文化へ向かわざるを得ず、その意味では物質文化と精神文化の関係は反比例の関係にあるのかもしれません。結果として精神文化と森羅万象のつながり調和の秘密に最も近かったのは古代なのでは、と思います。
易経の元になった八卦は古代中国の伏羲が作ったとされていますが、精神文明は古代の方がより深いところまで到達しており、我々の時代はそこから遠ざかる方向に進みつつあるのかもしれません。
しかし、精神文化自体も時代においては栄枯盛衰を繰り返しており、日本においても精神レベルが高かった飛鳥時代、それが定着した奈良時代、形式主義に陥り貴族文化最盛期を経て没落に向かった平安時代、その後、武士による鎌倉時代は禅の時代の始まり‥と、必ずしも一直線に衰退に向かっているわけではないことがわかります。
そんな中で思うに、物質文化に寄りすぎれば精神文化へ向かい、精神文化に寄りすぎれば(それを盲信し形式主義に陥れば)再び物質文化に向かう、ということを繰り返しているのかもしれません。今読んでいるSBIの北尾社長の本によれば、歴史はその中庸を目指していると説いています。その意味では、精神文化、思想や哲学を今学ぶことの大切さというのを強く感じます。
高度な物質文化の中にあって、高い精神文化を取り入れた生活をすること、つまりは両者の中庸をいくことで、より高い何かを得られるのではないか?それは反比例的に進む時代の中で比例的に進む秘訣なのではないか、と感じます。
図にしてみましたら、弓から放たれる矢のよう。素敵な象を得られました✨