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陰陽五行思想についての学びを記録をするブログです。

【易占】高島嘉右衛門

いつも陰陽五行思想を学ばせて頂き、ありがとうございます。

人に勧められて、易聖 高島嘉右衛門の生涯を描いた『「横浜」をつくった男』を読みました。横浜の歴史は浅く(江戸時代安政期から)、あまり興味を持ったこともないのですが、日本において「易聖」とまで言われた易の第一人者がその街を作り名を残した(高島町、嘉右衛門町という名の町のうち、高島町は今も残っています)と知って俄然興味がわいたのでした。

ちなみに、高島嘉右衛門は易占の達人ですが、その生涯を読んでみて思ったのは、「周易はすべての基本、3度は易経講話を読んで、卦は暗唱せねば」ということ。周易を覚えるだけで易占が出来るわけではないですが、易占の前にそもそも周易という「森羅万象の流れの絶対法則」があり、それを理解認識した上ではじめて易占による“読み”が可能になるという意味では、周易がすべての基本ということがここでも示されていると感じた次第。“ここでも”というのは、陰陽五行における一番根本が周易で、算命学にせよ九星気学にせよすべてその派生なので、周易の徹底理解は避けて通れない‥改めてそのことを胸に刻んだのでした。

ちなみに、我田引水ながら、様々に縁を感じる地名が登場していたことに驚きました。生涯を簡記すると、京橋に生まれ、南部藩(現在の青森〜岩手)で若年期の苦労をし、肥前鍋島藩(現在の佐賀県)に仕えたとこから道を開き、伝馬町、佃島で囚獄生活を送り、その後、横浜に本拠を構え、新橋汐留から横浜の電車を通した波乱万丈の人なのですが、横浜を除くすべての場所に私は縁があります。

自分の学びの道において、こうした偶然は道先案内人のようにその先を照らしてくれるように感じられます。横浜にも、先々縁ができるのかも‥。

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