金烏玉兎 木火土金水

陰陽五行思想についての学びを記録をするブログです。

【陰陽五行】易経の仕組み

易経の仕組み」などと書きましたが、初学者なので、仕組みを語れるほどの知識はありません。ただ、易経が世界を立体的(3次元より高次元的)に現していると感じたのでそのことを書いておきます。

6爻は1から6まであり、初爻、二爻‥上爻と記されますが、これは身分、視点の高さ、責任の重さを現します。

それぞれの爻は直線と破線で示され、直線は陽爻、破線は陰爻、それぞれ、陽爻なら奇数の位置、陰爻なら偶数の位置にあると「志が正しい良い人」ということになります。

ちなみに、身分や志よりも重要視されるのは「中」にあるか。書き忘れてましたが、6爻は3つずつ上下に分かれていて、上下それぞれの真ん中(ニ爻と五爻)がその「中」にあたり、これは「中庸の徳」があるとして大事です。

 

これらの6つの身分の、良い人悪い人6人が入り混じって登場する64の物語、それが易経です。(それぞれの物語を「卦」と呼び、全部で64卦あります。)

それぞれの物語は世の中のあらゆるもの(コト)の誕生から終焉にかけて起こりうる出来事のパターンを示しているので、「パターン別処世術」としても読むことができます。

が、一歩進めてみれば、人事采配などにおいて仕掛けるための積極的な利用法もあり、いわゆる政界や実業界の上の方ではそのように利用されていたりします。

平たく言えば、陽のトップには陰のサポートが付く方が機能しますし、企業が壊滅的な状況においては抜擢ということがよくされたりするのも、易経の考え方に基づいています。

ちなみに、あらゆることは陰から陽、陽から陰へ流転し続けていて、諸行無常です。(日本の平安後期における諸行無常観と異なり、悪い時期もいずれ終わり良くなる、という考え方なので力強く感じます。)

 

ここまでだと、割と普通の内容で言ってみれば「3次元的」な内容ですが、易経ではこれに方位と時間、そして状況の流れという概念が加わっています。「状況」はもともと書いてありますが、その「状況の流れ」、これは機運とかコトの勢いと言い換えるとわかりやすいかもしれません。

要は物事の判断は、個人の性質、周りの人員構成、それが活かされる環境、状況、時期的に適切か、時機を得ているか、といった全体観が必要で、その全体観を網羅しているのが易経です。

 

これで全部を伝え切れるはずもなく雑駁な説明で恐縮ですが、これが今の私の易経についての理解はこんな感じです。

易経の先生から、易経英語圏では「book of

changes」と紹介されていると聞いて世の中の変化の仕組みを知りたい!と思って真剣に勉強し始めました。それからまだ1ヶ月も経っていませんが、もっと学びたい、と思っています。